委員会発表

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★全校朝会　保健委員会による発表「はきものをそろえる」
　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　西田昌子

■運動会の前あたりから，トイレのスリッパが並んでいないことが多くなった。

　　保健委員会では当番活動の１つとして，「校内パトロール」をしているが，その気づきの中にも

　　『並んでいない。みんなに並べてほしい』ということが書いてあった。

　　そこで，子どもたちの心に少しでも響くような呼びかけをと思い，全校朝会で，保健委員会から以下のような
　　発表をした。

　　【時間：全校朝会（３分間）】　【対象者：全校児童１４８名】　【場所：体育館】

　　【準備物】台本，トイレの掲示物，詩を大きく（カレンダーの裏に）書いたもの，指し棒

　　　　　　　　詩「はきものをそろえる：道元禅師作」

　　★保健委員は４年～６年生の児童７名であるが，そのうち，５・６年生の４名で発表した。

　　　　４年生はこの日，クラス発表があったので除いた。

　■以下，発表の流れである。

　○児童会：「学級や委員会から何かありませんか？」

　　　　　　　　（本校の全校朝会では，司会進行を児童会が行う。

　　　　　　　　　事前に，保健委員会が発表することを司会者と児童会担当教諭へ伝えておいた。）

　○保健委員・・・元気よく返事をして手を真っ直ぐに挙げる。

　○児童会：「保健委員会」

　○保健委員・・・①返事をして前へ出る。

　　　　　　　　　　　②深々とおじぎをする。

　委員会児童：「おはようございます。保健委員会です。」「ぼくたちは，当番活動の１つとして，校内パトロールをしています。」　
　

　委員会児童：「どんなことをするかというと，校内に危ないところはないか，危ないものは落ちていないかを見てまわります。」

　委員会児童：「また，手洗い場はきれいか，トイレのスリッパはきちんと並んでいるかも点検しています。」
　　　　　　　　　「最近，トイレのスリッパがバラバラになっていることが多いです。とても残念です。」
　

　委員会児童：「ところでみなさん，トイレには，この詩が貼ってありますが，見たことある人，手を挙げてください。」

　　
　　→ほとんどの児童が手を挙げた。

　★本校トイレのドアには，「はきものをそろえる」という詩を貼っている。

　○委員会児童二人が２箇所に分かれて，詩をみんなに見せる。

　はきものをそろえると　心もそろう
　心がそろうと　はきものもそろう
　ぬぐときに　そろえておくと
　はくときに　心がみだれない
　だれかが　みだしておいたら
　だまって　そろえておいてあげよう
　そうすればきっと　世界中の人の心も　そろうでしょう

　委員会児童：「手をおろしてください。」　「では，じっくり読んだことがある人，手を挙げてください。」

　　→２０名ほどの手が挙がった。

　委員会児童：「手をおろしてください。」

　委員会児童：「では，一度読みます。聞いておいてください。」

　○委員会児童２名が，詩を書いた紙を持つ。　○委員会児童１名が，大きな声ではっきりと読む。
　　
　　→子どもたちは，注目して，じっと静かに聞いていた。

　委員会児童：「次はみなさんで，声をそろえて読んでください。さんはい！」

　
　○委員会児童１名が指し棒で指す。他の児童は一緒に読む。

　　→全校児童が，大きな声で読んでいた。

　委員会児童：「ありがとうございました。終わります。」

　○委員会児童・・・整列し，深々とおじぎをして自分の席へ戻る。

■この発表後，詩は保健室前に掲示した。暗誦している子どももいた。

　スリッパは並んでいることが多くなった。

　また，トイレから出て来た子どもと目が合うと「あっ！」と言って並べに戻る子どももいた。

　私は笑顔で「えらいね。ありがとう。」と言うだけである。