目を大切にしよう　２年

小学校/２年生/保健指導

目を大切にしよう！
～ドライアイ～に焦点を当てた指導～
　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　西田昌子

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～１０月７日（木）第５校時　実施～

■１０月１０日は「目の愛護デー」。
１０月は各学級１時間ずつ，学級活動において「目の健康に関する内容」が入っている。
そこで，１時間を使って目の健康に関する保健指導と視力検査を行うことにした。

【時間：学級活動４５分間】　
【対象：２年生（１９名）】
【準備物：イラストカード，文字カード，「目」「まゆ毛」「涙」のパーツ，プリント，ドライアイの写真
　　　　　　視力検査器具，しゃ眼器，酒精綿，ゴミ入れ，５ｍ表示】
■ねらい
　　１　目のまわりの名前とその役割を確認させる。
　　２　涙の働きを知らせる。
　　３　ドライアイとは何か？また，その原因と予防法を知らせる。

■指導の流れ

【１．目のまわりの名前と働き】

　○「顔」をパッと黒板に貼る。
　

　発問１：何が足りませんか？

　→すぐに『目！』『目がない！』と出る。

　○「目」を貼る。
　

　発問２：これでいいですか？

　→『ダメー！「まゆげ」がない！』と出る。

　○「まゆげ」を貼る。　　　　　　　　　　　　
　

　説明１：１０月１０日は「目の愛護デー」。１０月いっぱいは，「目の愛護月間」です。
　　　　　今日はこれから，目の健康に関するお勉強と視力検査をします。

　○「まゆげ」のカードを貼る。

　指示１：「まゆげ」はただの飾りだから，いらない！と思う人，手を挙げてください。

　　
　→首を横にふる。『ダメー！いる！いる！』と言う。
　

　発問３：では，どうして必要なのですか？

　→『汗をとめるから』

　○イラストカードを貼る。

　説明２：「まゆげ」は，おでこから流れる汗が目に入らないようにしています。
　　　　　　油が少～し出ているんだそうです。
　　　　　　そして，怒ったり，笑ったり，泣いたりと豊かな表情の為にも役立っています。

　○黒板に貼ったまゆ毛を動かす。

　指示２：お隣さんのまゆげを見てごらん。動くかな？　ではこちらを見て。

　発問４：（まぶたのパーツを指さしながら）ここは何と言いますか？

　
　→『まぶた！』
　
　○「まぶた」のカードを貼る。

　発問５：「まぶた」はない方がいつもパッチリ見えていいですよね？

　→『ダメ！いる！』『ボールが飛んで来たとき守るもん』
　
　○イラストカードを貼る。

　説明３：眼球はとってもやわらかいものです。
　　　　　　「まぶた」があることによって，ボールが目の前に飛んできた時や，強い風が急にふいてきた時に
　　　　　　ぱっと閉じて，目を守っています。

　発問６：（まつげのパーツをさわりながら）ここは何と言いますか？

　→『まつげ！』　

　○「まつげ」のカードを貼る。

　発問７：「まつげ」はいらないでしょう？どうしてこんなところに毛があるんだろうね？

　
　→『いる～！』『ほこりが入らないようにしているんだよ！』

　○イラストカードを貼る。
　

　説明４：「まつげ」は，目にゴミやほこりが入るのを防いでくれます。

　説明５：「まゆげ」「まぶた」「まつげ」は，どれも大切な働きをしています。
　　　　　　皆さんの言うように，どれ一つなくなってもいけませんね。
　　　　　　特に「まぶた」「まつげ」のおかげで目は病気やけがから守られているのです。

　
【２．涙の働き】

　説明６：目を守っているものが，もう一つあります。「涙」です。

　○水色の画用紙で作った「涙」を貼る。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　指示３：涙は，悲しい時やうれしい時だけ出ると思う人，手を挙げて！

　→２～３名，手が挙がる。

　説明７：実は，いつも少しずつ出て目を潤しているのです。そして，大事な３つの働きをしています。
　　　　　まず一つ目・・・「酸素や栄養を運ぶ。」

　指示４：はい，大きく息を吸って～吐いて・・・。

　説明８：きれいな空気を吸い込むと，気持ちがいいですよね。目にもきれいな空気が必要なのです。

　指示５：あと２つありますが，一つでもわかる人は手を挙げてください。

　→『ゴミを洗い流す』

　○カードを貼る。
　

　説明９：次の２つです。「バイキンをやっつける」「ゴミを洗い流す」

　指示６：この３つです。みんなで読んでみましょう。さんはい！

　

【３．ドライアイの原因と予防法】

　発問８：こんな大事な働きをしている「涙」ですが，もし出なくなったらどうなるのでしょう？

　→『大変！』『ゴミが洗えない』

　説明10：今，涙が少ししか出ない病気にかかる人が増えているそうです。「ドライアイ」という病気です。

　
　○ドライアイになった眼球表面の写真を見せる。

　説明11：目の表面が白く濁り，ぼこぼこになって病気になっています。

　→『うわ～・・大変だ』

　発問９：みなさんのくらしの中に，「ドライアイ」になるおそれのあることがあるのですが，さて，何でしょう？

　→『テレビの見過ぎ』『ゲームのし過ぎ』

　発問10：どうしてゲームのし過ぎで「ドライアイ」になるのでしょう？

　発問11：ゲームに集中しているときは，何かの回数がぐっと減ります。さて，何でしょうか？

　説明12：答えは，まばたきの回数です。
　　　　　　普段は平均で，１分間に２０回ぐらいだそうですが，ゲームに熱中し画面を見続けていると，まばたきはの回数は
　　　　　　４回ぐらいに減るそうです。
　　　　　　まばたきが減ると，涙の量が減り，目は乾燥し表面に傷がついてしまいます。
　　　　　　こうなったら大変です。どうしてもゲームをやりたい人は３０分までにしてください。
　　　　　　また，学校でパソコンをする時でも，画面をじっと見ていると，まばたきの回数は減りますから，目を休めながら
　　　　　　まばたきをパチパチしながらやりましょう。自分の目，大切にしてください。

　指示７：では今から，視力検査をします。
　　　　待つ間はプリントに記入しておいてください。よい姿勢で書きましょう。プリントが終わったら，読書をしてください。

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