小学校/3年生/保健指導

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目を大切にしよう!
  

                                                 西田昌子

 【時間:学級活動45分間】   【対象:3年生(27名)】 10月3日実施
 【準備物:イラストカード・プリント・赤色軍手・風船】

■ねらい:1 目のまわりの名前や役割を知らせる。
       2 近くばかりを見る作業が目にどんな影響を及ぼすのか知らせる。
       3 目を大切にしようとする意識を高めさせ,行動化を目指す。

■指導の流れ
 画用紙で作った「まゆげ」と「目」を黒板に貼る。
   
 発問1:目のまわりには,名前がついていました。ここは何と言いますか?

 図を指し,まゆげ・まぶた・まつげの3つを答えさせ,カードを貼る。
 その時,実際に触らせ,「まゆげ」「まぶた」「まつげ」と一緒に言わせる。

 説明1:10月10日は「目の愛護デー」です。
      今日はこれから,目の健康に関する話と視力検査をします。

               

 発問2:この3つのうち,どれか一つなくなるとします。どれだったらいいですか? 

 →ここで,まゆげ・まぶた・まつげの「必要性」「役割」を意識させる。
  『全部いる!』と身を乗り出して口々に言う子どもたち。

 発問3:では,どれも必要なのですね。
  
 指示1:3つのうち,どれか一つでもなくなったら困る!という人,手を挙げなさい。

 

 発問4:どうして必要なのですか?

  『汗止め』『ほこりよけ』などと答えていた。

 イラストカードを貼る。

 説明2:まゆげは・・おでこから流れる汗が目に入らないようにしています。
      怒ったり,笑ったり,泣いたりと豊かな表情の為にも役立っているのです。

 黒板に貼った「まゆげ」を動かす。                    

 指示2:前髪を上げて,まゆげをさわってごらんなさい。
      次は,お隣さんのまゆげを見てごらんなさい。 動くかな?
      では,こちらを見てください。
 
 イラストカードを貼る。
 説明3:まぶたは・・(児童の前でパチン!と手を叩いて・・)
      今,ぱっと目を閉じましたね。このようにして,外からの衝撃から目を守っているのです。
      例えば,ボールが目の前に飛んできたときや,強い風が急にふいてきたときに,ぱっと閉じていますよね。

 イラストカードを貼る。

 説明4:まつげは・・目にゴミやほこりが入るのを防いでくれます。
      「まゆげ」「まつげ」「まぶた」は,どれも大切な働きをしています。
     皆さんの言うように,どれ一つなくなってもいけませんね。
     まつげやまぶたのおかげで,目は病気やけがから守られているのです。
 
 説明5:次は,目の中を見てみましょう。

 眼球の断面図を貼る。
 発問5:目の仕組みは,カメラの仕組みに似ています。ここの(レンズを指さして)名前は何と言うでしょう?
 
 
 説明6:答えは,「レンズ」です。
 
 カードを貼る。
 発問6:では,ここにあるのは(毛様体を指さして),何でしようか?
 
 
  説明7:答えは,「毛様体」という筋肉です。
 
 カードを貼る。                     
 指示3:一緒に読みます。さんはい!
 「レンズ」「毛様体」と言わせる。 
 指示4:自分の人差し指を見なさい。
 指示5:次は遠くの山を見ましょう。
 指示6:では私を見てください。
                                      
 
 発問7:指も山も私の顔も,全部はっきり見えますか?
  
 
 説明8:どうしてはっきり見えるかというと,毛様体が働いて,レンズが厚くなったり薄くなったりすることで
      うまく調節されているのです。
 青い風船と赤い手袋をはめた手で「レンズ」と「毛様体」の様子を表わす。
 
 説明9:近くを見るときはレンズが厚くなり,遠くを見るときにはレンズが薄くなって私たちは物をはっきりと見ることができます。
 
 
 発問8:(机に目を近づけて書きながら・・) 今,私は目を近づけて名前を書いています。皆さんはこういうことないですか?
      この時,レンズと毛様体はどうなっているでしょうか?
  
 
  説明10:答えは,毛様体がぎゅっと縮んで,レンズが厚〜くなっています。
       反対に,遠くを見るときは毛様体がゆるんで,レンズは薄くなっています。
       毛様体が,リラックスしている状態なんです。遠くを見るのは,とても目にいいのです。 
  
 
 指示7:みなさんも,遠くを見てみましょう。 山をしばらく見ましょう。
      ちょっと目をリラックス・・・。
  
 
 
 指示8:近くを見る作業の中に,「ゲーム」というのがありますが,よくやっているという人は手を挙げなさい。
  
 
 説明11:ゲームを長くすると毛様体が緊張するだけでなく,目によくない理由がもう一つあります。
  
 
 発問9:ゲームにくぎづけになっていると,何かの回数が普段に比べて極端に減るのですが,さて何でしょう?
  ドライアイになった眼球表面の写真を見せる。
 
 発問10:目の表面がぼこぼこになって,病気になっています。
       さて,なんの回数が減って,病気になってしまったのでしょう?
  

 

 
 説明12:答えは,まばたきの回数です。
      普段は平均で,1分間に20回ぐらいだそうですが,ゲームに熱中し画面を見続けていると,まばたきはの回数は
      4回ぐらいに減るそうです。
      まばたきが減ると,涙の量が減り,目は乾燥し表面に傷がついてしまいます。
      こうなったら大変です。どうしてもゲームをやりたい人は30分までにしてください。
      また,学校でパソコンをする時でも,画面をじっと見ていると,まばたきの回数は減りますから,目を休めながら
      まばたきをパチパチしながらやるんですよ。自分の目,大切にしてください。
  
 
 指示9:では今から,視力検査をします。
      待つ間はプリントに記入しておいてください。
      よい姿勢で書きましょう。プリントが終わったら,読書をしてください。
  

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