委員会発表
★全校朝会 保健委員会による発表「お口の中の天気予報」
西田昌子
■6月4日は「むし歯予防デー」。6月いっぱいを「歯の健康づくり強化月間」とし,様々な取組を行った。
その中のひとつが保健委員会による集会発表である。 楽しい発表を通して,「ていねいなブラッシングの大切さ」を全校児童へ伝えた。 準備・練習は,2回の委員会活動の時間と昼休み(5日前から少しずつ)を利用して行った。 【時間:全校朝会(5分間)】 【対象者:全児童136名】
【準備物】保健室のスクリーン(テレビ画面に見立てる),段ボールで作った大きな歯と歯ブラシ, 衣装・角・ヤリ(ミュータンス用),白い布で作ったマント,むし歯地図(口の中の絵), 長机2,パイプいす2,白衣,キーボード,マイク2,名札(B4色上質紙半分に記入), 掲示物(歯型に切った画用紙に「む」「し」「歯」「予」「防」「月」「間」と一文字ずつ書いたもの) ※保健委員は4〜6年生の児童9名であるが,当日1名欠席。8名で発表した。 ※普段は「マイク無し」で発表させるが,今回は梅雨の時期であり,大雨が降れば 体育館では声が聞こえにくくなる。そこで,初めからマイクを使用し練習をさせた。 |
委員長:「今から,むし歯予防集会をはじめます。保健委員会による劇をごらんください。」 |
礼はきちんとする。
委員長(音楽担当):チャイムの音(ド・ミ・ソ・ド〜♪) |
1 スタジオの場面
ニュースキャスター:「S・I・N・W・A(エス・アイ・エヌ・ダブリュウ・エイ)放送,ニュースの時間です。」 「まず,はじめに,『お口の中の天気予報』をお伝えします。」 |
語尾まではっきりと明るい声で読む。
ニュースキャスター:「こちらの図をごらんください。」 |
ニュースキャスター:「ただいま,『むし歯注意報』が出ております。 『おく歯』には,なんと!『むし歯警報』が出ているもようです。」 |
あわてた感じで読む。
ニュースキャスター:「それではここで,現場の○○さんを読んでみましょう。○○さ〜ん!」 |
幕の係は,ステージの幕を開ける。
2 口の中の場面
ミュータンスはステージの左右で準備。
レポーターは,ステージ左そでから中央にすばやく出てくる。
レポーター:「は〜い!現場の○○です。今,口の中に来ています。」 「今,まさに,むし歯がつくられようとしているところです。さっそくミュータンスにインタビューしてみましょう。」 |
ミュータンスの方に近寄って,マイクを向ける。 ミュータンスは,ヤリで歯を攻撃。
レポーター:「歯の様子はいかがですか?」 |
ミュータンス1:「この歯は,むし歯をつくるのに,とっても都合のいい歯ですね〜。ウッヒッヒッヒッヒ〜。」 |
もう一方のミュータンスの方に近寄り,マイクを向ける。
レポーター:「それは,なぜですか?」 |
ミュータンス2:「ごはんを食べた後,歯みがきをしていないからです。 また,よく噛んで食べていないから,だ液がしっかり出ていないのです。」 |
レポーター:「そうなんですかー。」 |
ミュータンス1:「そうですよ。特にこの奥歯なんて,みぞが深いからみがきにくいでしょうね〜。ウッヒッヒッヒ〜。」 |
ミュータンス2:「だから,私たちミュータンスにとっては,むし歯をつくるのにとっても都合がいいんですよ。」 |
レポーター:「そうでしたか。」 「ひどいむし歯がたくさんできそうな現場からお伝えしました。」 |
ニュースキャスター:「むし歯にならないようにするために,何か,いい方法はないのでしょうか?」 |
ニュースキャスター:「今日は,ゲストをお招きしていますので,聞いてみましょう。」 「歯の博士です。どうぞ!」 |
博士:「こんにちは!私は歯の博士です。」 |
ニュースキャスター:「○○博士,さっそくですが,むし歯にならない方法を教えていただけないでしょうか?」 |
博士:「はい,むし歯にならないために大事なことが3つあります。」 |
博士:「まず,一つ目は,『食事のときによくかむ』ことです。しっかりかめば,つばがたくさん出て, 口の中を洗い流すことができます。」 |
博士:「二つ目は,『食べたらみがく』ということです。」 「食べカスは,ミュータンスのえさになってしまうので,一本一本ていねいにみがき,食べカスを取り除きましょう。」 |
博士:「三つ目は,『ダラダラと食べ続けない』ということです。」 |
ニュースキャスター:「そうなんですね。私たちも今日からさっそく気をつけようと思います。」 「お〜っと!ここで,現場に動きがあったようです。再び,現場の○○さんを呼んでみましょう。 ○○さ〜ん!」 |
レポーター:「は〜い!現場の○○です。先ほどまで元気のよかったミュータンスでしたが,今ではすっかり弱っています。 いったい,何が起こったのでしょうか。」 |
ハミガキマン1・2:「わたしたちは,ハミガキマ〜ン!。」 |
ハミガキマン1:「大切な歯を守る正義の味方!」 |
ハミガキマン2:「1本1本ていねいにみがいて,ミュータンスから歯を守ります。」 |
ハミアキマン1・2:「ゴシッゴシッ,ゴシッゴシッ。」 |
ハミガキマン1:「前歯は『たてみがき』ゴシッゴシッ,ゴシッゴシッ。」 |
ハミガキマン2:「奥歯は横から歯ブラシを入れて,ゴシッゴシッ,ゴシッゴシッ。」 |
レポーター:「お〜っと!ついにミュータンスが倒れました。スタジオにお返しします。」 |
ニュースキャスター:「○○博士,もう大丈夫でしょうか?」 |
博士:「いえいえ,決して油断はできませんよ。ミュータンスは,すぐに元気になりますからね。」 |
ニュースキャスター:「そうですか,やっぱり,朝・昼・晩はしっかりみがくことが大事なんですね。」 |
ニュースキャスター:「○○博士,今日は,どうもありがとうございました。」 |
博士:「いえ,こちらこそ。」 |
ニュースキャスター:「それでは,コマーシャル!」 |
「ミュータンス役をした○○です」 「レポーター役をした○○です」 「ニュースキャスター役をした○○です」 「博士役をした○○です」 「ハミガキマン役をした○○です」 「幕と音楽担当をした○○です」 委員長:「これで,保健委員会の発表を終わります。」 |
■準備・練習・本番と,協力してしっかりがんばった子どもたち。
大道具作りなどは,とても楽しそうに取り組んでいる姿が見られた。
「工夫して伝える」ということを意識して,セリフの言い方や動きについてお互い意見を出し合い,修正していた。
委員長は「準備物チェック表」と照らし合わせ,足りないものを確認し準備を進めていた。
保健委員以外の子どもたちの中にも(昼休み保健室を訪れ楽しそうな様子を見て)準備を手伝ってくれる者もいた。
本番で歌う「みがいて みがいて 歯・歯・歯」の練習をしていると,いっしょに口ずさんでいる子どもや
『本番当日,自分たちも前に出て一緒に歌いたい!』という子どももいた。
■本番終了後は,発表時の写真をプリントアウトし昼休みには子どもたちに渡した。
一人ひとりをしっかりほめた。
家に帰って保護者の方に写真を見せ,話をするように伝えた。
また,「反省・感想」を台本に書いてくるよう指示した。
以下が,子どもたちの反省・感想である。(原文そのまま ※児童の名前は○○とした。)
○みんなで協力していい発表ができた。はずかしがらずにできた。
○ちょっと緊張した。ステージに出て,上がった。心配だった。
○今日,ほけんいいん会の発表をしました。○○さんが休んだので,ニュースキャスター役を一人でしました。
忙しかったです。ちょっとひっかっかってしまいました。これからも協力してがんばりたいです。
○おく歯の図をみがくとき,みんなの方を見なかったのが悪かったと思います。今度あるときはがんばります。
○失敗せずに,たのしく発表できました。よそういじょうによかったのでうれしいです。
これからもいろんなことをがんばります。
○協力してできた。よくできたところは,言葉をしっかり言えたことです。
○私は自己紹介と委員長としてしゃべること以外,セリフはなかったけど,みんな大きな声で言えていたと思います。
歌もよかったと思いました。○○さんが来れなかったのが,ざんねんでした。
■その後のほけんだよりには,集会時の写真を載せ,振り返ることができるようにした。
各教室には掲示してある。
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